

信号の内容について
1.MSAS信号
MSASは、国際民間航空機関(ICAO: International Civil Aviation Organization)の国際標準(International Standards And Recommended Practices, Annex10 - Aeronautical Telecommunications, Volume I, Radio Navigation Aids)に規定されている静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS: Satellite Based Augmentation System)に準拠しています。日本のMSAS以外のSBASとして、米国のWAAS(Wide Area Augmentation System)、欧州のEGNOS(European Geostationary Navigation Overlay Service)があります。WAASについては、2003年7月から正式に運用を開始しており、EGNOSについては現在試験中です。
MSASが生成するGPS補強情報は、ICAOの国際標準に規定されたフォーマットを用いて送信されます。
2.SBAS信号フォーマットとメッセージ内容
ICAOの国際標準においては、SBASデータブロックフォーマット及びメッセージタイプ(MT)が定義されています。これらのメッセージを利用するための受信機の標準については、米国RTCA(Radio Technical Commission for Aeronautics)の標準であるDO-229C(Minimum Operational Performance Standards for Global Positioning System / Wide Area Augmentation System Airborne Equipment)に規定されています。
250 bpsで生成されたSBAS信号は、1ビットあたり2シンボルで畳み込み符号化され、500 spsの信号に変換されます。その後、1023ビットのPRNコー ドを用いて毎秒1.023メガチップで搬送波(1575.42 MHz)にBPSK変調されます。SBASに 割り当てられているPRNコード番号の範囲は120から138までですが、MSASには、129及び137の番号が割り当てられています。
3.測位性能について
MSAS信号は航空用受信機(TSOに準拠するもの)で利用する場合に本来の目的と性能が達成されます。一般用受信機でMSAS信号を利用しても、測位性能が向上するとは限りませんので、ご注意下さい。
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